デジタルデバイスによる医療改革について

今、スマホやタブレット等のアプリを使用して呼吸数・心拍数・血圧・心電図など自身の生体データを見ることが簡単にできるようになっています。
ウェアラブル・デバイスなどに代表されるモバイル端末とIoTなどのデジタル技術は、今後医療をどう変えていくのでしょうか?

タブレットで医療データを見る

医者はスマホやタブレットの中に

米国では、お子さんの耳が痛いときに、Otoというデバイスをヘッドフォンに付け、スマホやタブレットでお子さんの耳をビデオに撮ることで、自宅にいながら医師から診断結果をもらうことができるSeymourというアプリケーションがあります。

このアプリを使用することで、発疹や耳痛といった子供の病気について、2時間以内に医師免許を持つ小児科医から診断結果をもらうことができます。コストはたったの10ドルです。

このような医療アプリは米国だけでも165,000を超えています。
スマホやタブレット等のモバイル端末の「アプリを使った医療」というトレンドは、

  • 患者と医師の手間が省ける
  • 患者にとっては病院に行く時間や交通費がかからない
  • 医療コストを減らすことができる
  • 診断をスピードアップすることができる

などのメリットがあり、多くの人が期待しています。

アプリケーションだけでなく、テレメディスン(ネットワーク回線を介した医療)を利用する人も増え、米国では2014年には1,500万人もの人がインターネットを利用して医療を受けました。

このような遠隔医療を利用することで、医療提供者はより多くの人を診察することができるようになり、生産性が上がります。
保険業者はコストを削減できるため遠隔医療への費用負担を好むようになってきています。

また、最近はスマホのアプリに人工知能を使った翻訳機能を組み込むことで、その国の言葉がしゃべれなくてもアプリがコミュニケーションを手助けしてくれますので、より利便性が向上しています。

予防こそが最重要課題

地球全体で高齢化する人口、ますます増大化する医療費、医療提供者数の減少、IoT技術やアプリケーションの発達により、今後、医療業界の重点は「治療」から「ウェルネスと予防」へと移行していくといわれています。

時間や場所の制約を受けないデジタル・ヘルス・トランザクションが将来、社会の標準になるにつれて、単純な診断や血圧・心拍数など自分で測定することができるものについては、医師との対面ではなくスマホのアプリや簡単に豊富な医療情報が得られるウェアラブルデバイスを利用し、担当医と情報を共有することになるでしょう。

ウェアラブルデバイスは継続的に日常のデータを測定し、蓄積することができるため、日頃から健康状態をモニタリングしたデータを基に健康状態や予防措置を相談することが可能になります。

ウェルネスと予防」は、今後の医療において「(やると効果があるが、)やらなくても支障がない」ではなく、医療の費用負担者と医療提供者が増大を続けている医療コストを削減し、慢性疾患のリスクに取り組むためには必要なものになって行きます。

「ウェルネスと予防」を定着させるためには、政府・医療提供者・企業が効果的な財務戦略をベースにした医療/ウェルネス文化の形成に取り組む必要があります。

出展:Hewlett Packard Enterprise 「healthcare.nxt」 より


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